SAKEは米と水を原材料にして醸されています
これらに菌(麹菌と酵母菌)の発酵作用を加えることによって香りや味に変化がおきます。
SAKEの造り方を知ることで、その楽しみ方を知るきっかけになります。
米を削ること。削られる部分が多ければ多いほど、お酒の味が甘くなっていきます。 越の一は40%、嬢薫は50%削っています。
お酒造りで最も重要な造りです。
1:洗米 米を洗う
2:浸漬 水に浸して、蒸しやすくします。
3:蒸米 米を蒸して柔らかくして、麹菌を繁殖させやすくする。
4:麹造り 麹菌をかけて、40度前後で菌を繁殖させる。
麹の出来栄えが味に影響を与えます。
これを酒母麹と添麹と仲麹と留麹とそれぞれ4回作る。
約3日間温度管理を行いながら造る。
造った麹を醪タンクにいれて、醗酵させる。この醗酵でアルコールがでてきます。
1日目:酒母麹と水と蒸米を入れる。
2日目:初添麹と水と蒸米を入れる。
3日目:じっくりと発酵させる
4日目:仲麹と水と蒸米を入れる。
5日目:留麹と水と蒸米を入れる。
すべてを入れてから、20日~30日発酵させる。
越の一は、だいたい28日発酵させています。
醗酵してできたお酒を搾ります。
搾った後は、醗酵を止めるために火入れを行い、タンクに保管します。
ビンに詰めるときに再度火入れを行い出荷します。
搾った後に、通常2回火入れを行いますが、最初に火入れを行わずに
ビン詰めの時に火入れを行った酒を『生貯蔵』と呼び、
火入れを一度も行わない酒を『生酒』と呼んでいます。
SAKEにはビタミン・ミネラル・アミノ酸といった栄養素が多く含まれており、アミノ酸に至ってはワインの10倍もの量が含まれています。
また、ポリフェノールの一種である「フェルラ酸」が含まれており、美肌効果も期待できます。
日本におけるSAKEは、神様に「米の収穫に対する感謝」や「お酒を造ることへの感謝」を表すために「捧げ物」として造られていました。その後時代を経て、お祝いの場で飲まれるようになってきました。また、人間と自然の共存の象徴とも言われており、エコロジーを感じる飲み物と考えられています。